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首の痛み(頸椎症)と寝違え

首痛(頚椎症)と寝違えに対する考え方・治し方

首が痛い、動かない、回らない・・・

首の痛みや寝違えを繰り返してしまうことなど、首の不調で悩んでいる人の多くは、姿勢が悪く、首に負担のかかる生活習慣が原因になっています。そのため、首をぶつけたり怪我をしたわけではないのに、ある日、首に痛みを感じるようになります。

首の痛みを起こす疾患には、大きく3つに分類されます。

  1. 首の筋肉の過緊張によるもの
  2. 頸椎の変形や圧迫、ヘルニアなど
  3. 狭心症や食道疾患など内科疾患によるもの

特に2番目の「頸椎の変形や圧迫、ヘルニア」は障害の部位と程度によって、末梢神経障害と脊髄神経障害に分けられます。

末梢神経障害は主に、頸椎椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症などがありますが、骨格アライメント治療は適応となり、治療効果も十分に期待できます。

脊髄神経障害によるものは、重症になると巧緻運動障害や歩行障害、膀胱直腸障害などが出現してくる場合があり、整形外科専門医へコンサルテーションを行ったうえで治療可能かどうか判断していきます。

首の痛みの原因

首の痛みの原因には急性的なものと慢性的なものがあります。急性の原因は、寝違えや首の怪我、交通事故などによるもので、慢性の場合は、幼少期や思春期に転倒し首に衝撃を受けたことがあり、長期間かけてじわじわと悪化していき、首や肩に痛みや痺れなどの症状が出現してきます。また、仕事時の姿勢や、毎日の体の使い方などの生活習慣も大きく関係します。

①外傷によるもの

サッカーのヘディング、むち打ち、スノーボードの転倒、格闘技による頭部への打撃などが挙げられます。スポーツにより負担のかかりやすい部位は異なりますが、大きく分けると上部頚椎に負担がかかるパターンと下部頚椎に負担がかかるパターンがあります。

②生活習慣によるもの

デスクワーク・長時間のパソコン・寝ながらのスマホ操作・横向きに寝転がりながらテレビを見るなど、悪い姿勢とり続ける生活習慣や首に負担のかかる体の使い方などにより起きてきます。

③過度なストレスによる過緊張

仕事などで常に大きなプレッシャーを抱えている方も少なくありません。過度なストレスを受けることで身体が縮こまり、全身の筋肉は過度に緊張した状態になります。歯を噛みしめたり、首や肩を絶えず力を入れ緊張した状態で生活するようになり、首の痛みの原因になります。

④間違った治療によるもの

正確な診断なく筋肉や骨格の施術を行ったことが原因となり、首の痛みが起きてくることがあります。マッサージ、骨格矯正、過度な首のけん引、頸椎スラスト法(首を捻じる施術)、コルギに代表される顔面の矯正などです。骨格の一部分に強い力をかける施術により、全体のバランスが取れなくなり、頚部の負担がかかり、首の痛みに繋がるケースが数多くあります。

⑤交通事故による疾患

乗車中に交通事故にあわれた方の多くは首の痛みを訴えます。一般的には「むちうち」と呼ばれ、レントゲン撮影をしても骨格には骨折や脱臼などの異常はなく、頚椎の捻挫や筋緊張が原因とされています。
特に、交通事故では頚部に大きな衝撃が加わりやすいため、消炎鎮痛処置を行なっても症状が改善せず、後遺症として痛みの症状が残存してしまっている方も少なくありません。
整形外科で加療したにもかかわらず、痛み症状が改善しないと、整骨院やカイロプラクティック、鍼灸などの代替療法による施術を受ける方も多く、それでも症状が改善しないという方もいらっしゃいます。
※交通事故による痛みでお困りの方はこちらもご確認ください。

⑥演奏などで体に過度に負担をかけている場合

意外に思われるかもしれませんが、楽器の演奏は身体に負担をかけます。特にバイオリンをはじめとする弦楽器の多くは、身体の片側に負担がかかります。アンバランスな姿勢で楽器を長時間にわたり演奏しないといけないため、音楽家の中には、首の痛みだけでなく腰痛、手や指の痛みなどの症状を訴えている方が多くいらっしゃいます。

首の痛みの原因

寝違えによる首の痛み

寝違えとは、寝ている最中や目覚めて起き上がるときに、首や首から肩にかけて現れる痛みのことをいいます。また、日常生活のふとした動作をきっかけにして、首を動かした時に強い痛みが現れ、激しい痛みのために首を動かせなくなることもあります。

デスクワークでパソコンに向かって仕事をしていたら、ふとしたきっかけで首を動かした後に首が急に痛くなり始め、さらにひどくなると、じっとしていても首が辛く、仕事に集中できなくなり、日常生活に支障をきたすようになることもあります。

寝違えという呼び名は、寝ている時や眠っていて目が覚めたときに起きる首の痛みからきていますが、寝ているときに限らず日常生活の中でも首は痛くなることがあるわけです。 医学的には、痛みの原因を調べる検査としてレントゲン撮影を行うことがありますが、骨折や脱臼などは見つからず、首の骨である頚椎やその周囲の筋肉や靭帯に炎症が起き、血液循環が悪くなっていることなどからくる痛みと考えられています。

なぜ首に痛みが起きてくるかというと、痛みが引き起こされたときの睡眠中の寝相や寝方、日常生活の姿勢が関係しています。
睡眠中に不自然な姿勢で長時間寝ていたり、枕が合わなかったりすると、首の筋肉は緊張していきます。また、同じ姿勢で仕事をしていると、重たい頭(頭蓋骨)を支える首には負担がかかります。うつむいた姿勢や猫背など、首に負担がかかる状態でいると首の筋肉が緊張します。そして、首の筋肉が長時間にわたり緊張した状態で過ごすようになると、首の筋肉の血液循環が悪くなります。

そして、筋肉の一部は痙攣し、こむら返りのような状態になり、痛みが現れてくるのです。また、首に負担がかかる状態が続くと、頭蓋骨を支える7つの頚椎の骨と骨との間にある関節や椎間板に炎症が起きることがあり、首に痛みを引き起こす原因になっていきます。

寝違えは原因を改善しないまま放置していると、何度も繰り返し起こしてしまうことがあり、首の痛みと付き合っていくことになります。

寝違えによる首の痛み

寝違えを繰り返してしまうわけ

寝違えが起きてしまう原因には、寝方や寝相、枕の位置などの寝ている体勢だけでなく、日常生活の姿勢も大きく関係します。

寝違えを繰り返してしまう方の首の状態をレントゲン撮影で検査してみると、骨折や脱臼などはありませんが、骨格自体の配列(アライメントといいます)には、健康な方の首に備わっているはずのたわみ(生理的彎曲といいます)がなくなっているケースが多くあります。

骨格アライメントに異常がある状態で、いわゆるストレートネックといわれますが、ひどくなると、逆カーブである‘くの字’の状態になっているケースもあります。生理的な彎曲がなくなり、さらに逆カーブの状態になっていると、重たい頭蓋骨を合目的に支えられない状態になるので、首だけでなく肩や腰にも負担がかかるようになり、その他の部位の筋肉の緊張が強くなります。そのため、普段から肩こりや首こりが酷かったり、腰痛の原因になることもあります。

頚椎は、負担がかかっている状態が長く続くと、骨の形が変形(「骨棘・こつきょく」といいます)していきます。年齢によって起きる変化と考えられていますが、姿勢が悪い状態で負担がかかりやすい方ほど変形が起こりやすい傾向があります。また、骨と骨の間のクッションとして支える役割の椎間板も傷んでいきます。首の骨である頚椎は、7つの骨が積み上がり、骨と骨の間にある関節がスムーズに動くことで、重たい頭(頭蓋骨)を前後や左右の方向へスムーズに動かすことができます。ところが、7つある頚椎の骨を支える筋肉に負荷がかかり緊張するようになると、一つ一つの関節に負担がかかり、スムーズに動かなくなり、首が動かしにくくなっていきます。

首の筋肉が緊張して動きが悪くなっている状態のときに、重労働などで上肢を酷使し、首に負担がかかることが重なり、また悪い寝相や合わない枕で首に負担がかかった状態で寝ることがきっかけになり、寝違え、首が痛くなっていくことになるのです。
ストレートネックなどの骨格アライメント異常があり、さらに負担のかかる日常生活の姿勢や寝ている体勢などが複合的に加わることで寝違えが起きてくるのです。

寝違えを繰り返してしまうわけ

首がストレートネックになる原因

寝違えの原因には、ストレートネックなど骨格アライメント異常の状態があり、寝相や寝ている姿勢、日常の生活習慣が組み合わせることで痛みを引き起こしていきます。
では、ストレートネックなどの骨格アライメント異常はなぜ引き起こされるのでしょうか?

ストレートネックとは、頚椎の7つの骨の位置が悪くなり、生理的な彎曲(たわみ)がなくなった状態です。生理的な彎曲がなくなってしまう要因には、毎日の姿勢が関係します。起き上がった瞬間から重たい頭蓋骨を支えていかなければなりませんが、頭の位置が悪く首に負担がかかる状態、例えば長時間うつむいた姿勢でパソコン作業をしたり、スマホを見たりすることによって首の筋肉は緊張し、彎曲がなくなっていくことになります。

生活習慣だけでなく、首への外的な衝撃も原因になります。例えば、交通事故によるムチウチをしたことがあったり、コンタクトスポーツで頭部への衝撃を受けたことがあったり、転倒して頭部を打撲したことをきっかけにして、頚椎の骨の位置が悪くなることもストレートネックの原因になります。交通事故のムチウチや頭部への衝撃はイメージしている以上に頸椎に加速度的な負担がかかるため、骨の位置が悪くなっていくのです。

さらに、ストレートネックになると、重たい頭を支えるときに首に負担がかかるようになるため、肩こりや首こりがひどくなります。肩や首の筋肉が緊張した状態になると、筋緊張によって頚椎の7つの骨は圧迫された状態になります。骨と骨を繋いでいる関節や骨との間にある椎間板に負担がかかることになり、炎症が起きやすくなります。

また、ストレスが多く、噛み締めや食いしばりがあると、さらに首の緊張は強くなっていきます。ストレスなどによって噛み締めるようになると、本来であれば寝ている姿勢は重たい頭(頭蓋骨)を支えなくても良い姿勢なので、首や肩への負担は減っていくはずですが、寝ている時の噛み締めによって、首や肩が緊張した状態になり、首の筋肉は緊張し続けていくことになるのです。そして、起きている時だけでなく、寝ている間にも不自然な姿勢が続くことで、頚椎の骨の位置が悪くなっていき、ストレートネックなどの骨角アライメント異常が引き起こされていくのです。

首がストレートネックになる原因

寝違えからヘルニアになることも

寝違えは、痛くなっても時間の経過で良くなっていくことが多いですが、まれに時間が経ってもよくならないことがあります。

寝違えて首が痛くなった後に、レントゲン検査をしても骨折や脱臼などは検出されませんが、骨格の配列は悪くなり、頚椎に本来備わる彎曲がなくなり、ストレートネックのような状態になっていることが多くあります。そして、時間が経っても寝違えが良くならないときには、首の痛みが改善しない原因が頚椎に起きていることがあります。

寝違えを起こす原因には、日常生活の姿勢だけでなく、ストレートネックなどの骨格アライメント異常がありますが、ストレートネックのような状態で首の骨に負担がかかる状態が続くと、頸椎には骨棘(こつきょく)という骨の変形が起きてくるようになり、さらに骨と骨の間でクッションの役割がある椎間板に負担がかかり、傷んでいくようになります。

骨に変形があり、椎間板が傷んだ状態のところに、生活習慣や姿勢から何かしらの負荷が首にかかって椎間板に圧がかかると、椎間板が膨隆して飛び出てくることがあります。椎間板ヘルニアです。膨隆した椎間板が神経を圧迫するようになると、痛みだけではなく痺れを引き起こしていくことにもなります。また、頸椎が変形して骨棘ができてくると、頸椎から末端に分布していく神経の出口を圧迫するようになることもあります。骨棘によって神経が圧迫されることによっても、痛みや痺れが引き起こされていきます。頸椎症性神経根症といいます。どちらものMRI検査をすることで脊髄から手足へ分布していく神経の枝の圧迫を検出することができます。

椎間板ヘルニアなどからくる神経の圧迫によって起きてくる痛みや痺れは、寝違えのように安静にしているだけは改善しないことも多く、炎症を抑える薬や神経の痛みを抑える薬を使って、辛い症状を抑えていくことになります。重度のケースは神経の圧迫を解除する手術が必要になるケースもあります。

寝違えを引き起こす原因にはストレートネックなどの骨格アライメント異常がありますが、そのままの状態で放置しておくと、さらに辛い痛みや痺れを引き起こす原因にもなっていくのです。

寝違えからヘルニアになることも

寝違えたときの対応法

寝違えは、寝ている最中や目覚めて起き上がるときに、首や首から肩にかけて現れる痛みです。寝違えといっても、首の痛みが数日でなくなる軽い症状の方もいれば、痛みが強く首を動かせないほど痛くなり、日常生活に支障をきたすほど、ひどくなることもあります。

寝違えによる痛みの多くは、痛みを強く感じても、安静にしていると徐々に改善していき、1週間程度で治っていきます。なかには、首に猛烈な痛みを感じ、首を動かすことができなくなり、あまりに辛いので起きていられず、横になってみても痛みが改善しないことがあります。痛み止めを飲んでも効かず、痛みのため夜も十分に眠れなくなっていきます。そして、2週間以上経っても痛みが治らず、数ヶ月にわたって慢性的な痛みに移行していくケースもあります。

首に痛みがある時は、首を動かさず安静にして首に負担がかからないようにしていくと、首への負担が減り、症状が緩和していきます。

首の負担を減らす方法として、頚椎を支える頚椎カラーをする方法があります。痛みが急に起きて辛い時の対処としては良いでしょう。また、寝違えると、頚椎では炎症が引き起こされているので、炎症を抑える痛み止めも効果があります。ロキソニンに代表される消炎鎮痛剤がよく使われますが、解熱剤であるアセトアミノフェン(カロナール)も効果が期待できます。ただアセトアミノフェンは炎症を抑える効果が強くないので、鎮痛効果を期待して使うときは、通常の風邪の時に内服する量より多い量を使います。

首の痛みがある部位に貼る湿布も有効です。湿布薬には、炎症を抑える成分が皮膚から吸収されるため、痛みの部位に貼ると、痛みを引き起こす炎症を直接抑える効果を発揮していきます。薬を飲むわけではないので、胃に負担をかけにくく、痛み止めを飲むと胃が痛くなる方も安心して使うことができます。

筋肉を柔らかくする筋弛緩薬を使うこともあります。痛みにより引き起こされた筋肉の緊張を緩和していくことによって、痛みが改善していきます。理学療法で行われている首の牽引やリハビリは、痛みが強い時に行うとかえって症状がひどくなることがあるので、痛みが引くまでは行わない方が良いでしょう。

寝違えたときの対応法

温めた方がいいか、冷やした方がいいか

寝違えは、寝ている最中や目覚めて起き上がるときに、首や首から肩にかけて現れる痛みです。医学的には、首の骨である頚椎や、その周囲の筋肉や靭帯に炎症が起き、緊張し血液循環が悪くなっていることが原因となり、痛みが起きてくると考えられています。

寝違えて痛みがある時には、首の筋肉や関節には炎症が起きていることになり、痛みを感じている患部には熱感が現れてくるようになります。

寝違えの痛みが強い時は、まず炎症を抑えることが必要になります。抗炎症作用のある鎮痛剤を使うことがありますし、痛みが強く熱を持っている時は、保冷剤や氷嚢を使って痛みがある部位を冷やすことによっても症状を緩和することができます。冷やすことにより、炎症や痛みを伝える神経の過敏さを抑えていくことができ、症状が徐々に緩和していきます。発熱したとき用に市販されている額(おでこ)に貼って使う冷却効果を期待したシートは、貼ると気持ちいいですが冷却効果が十分に高くないので、痛みが強い時はアイスパックや氷嚢を使って冷やした方が良いでしょう。

寝違えた後、数日経っても痛みが引かない時は、首を触ってみると冷たくなり、皮膚の温度が下がっていることもあります。痛みによって血液循環が悪くなり組織の温度が下がっている状態で、代謝が悪くなり、傷の修復も十分に行われなくなります。数日経っても治るはずの痛みが改善せず、痛みがある部位を触って冷たく感じる時は、首を温めていくことにより効果を出すことができます。

温め方としては、マフラーを首に巻いたり、ホッカイロで首を直接温めることも効果的です。ホッカイロを使う時は、低温火傷をしないように直接肌に触れないように気をつけて使うと良いでしょう。また、入浴してお風呂で首や体を温めることでも効果が期待できます。熱めのお湯ではなく、ぬるま湯にゆっくり入ることで、脳の緊張がとれ、リラックスするだけでなく、緊張して固くなった首の筋肉が緩み、血流も改善していき、傷ついた組織の修復も行われやすくなっていきます。

温めた方がいいか、冷やした方がいいか

寝違えを起こさない寝方や枕の選び方

寝違えとは、寝ている最中や目覚めて起き上がるときに、首や首から肩にかけて現れる痛みのことをいい、首の痛みが起きてくる原因に、睡眠中の寝相や寝方、日常生活の姿勢が関係しています。

睡眠中、不自然な姿勢で長時間寝ていたり、枕が合わなかったりすると、首の筋肉は緊張していき首の痛みの原因になります。そのため、寝違えによる痛みの有無に関わらず、予防のためには、寝相や寝方と大きく関係する枕や寝具を工夫していくことも大切になります。

寝違えて痛みがある時は、寝方や首の位置によって、痛みがさらに強く出てしまうことがあります。そのため、痛みが出ない角度に首を向けて寝る方が痛みを感じないため寝やすくなります。

上を向いて痛みが出る時は、少し枕を高めにする(顎が少し引けた状態)、下を向いて痛みが出る時は、少し枕を低くする(顎が少し上を向いた状態)ことによって痛みが緩和し、寝ている時に痛みを感じなくなります。

首の状態にあう枕がなく、枕の高さの調節がしにくいときは、バスタオルを使うと良いでしょう。タオルを何枚か重ねていき、痛みを感じずに寝心地の良い状態になるような高さに調節することができます。

枕の使い方のポイントは、頭だけでなく、首から肩までを支えてあげることです。枕やタオルを何枚か重ねていき重たい頭を支えることによって、痛みで緊張している首の負担を軽くしていくことができます。

また、横を向かないと眠れない場合は、枕の高さを高めにすることが必要になります。横を向いている寝相では、頭の位置とは肩幅分の高さの差が出てくるため、枕の高さを高くし、首が傾かず背骨のラインが一直線になるような高さに調整する必要があるからです。角度によって首に痛みが出てしまう場合は首に負担がかからない状態に高さを調節していきます。下を向いて痛い場合は、少し枕を低めにして首を反らし上向き気味の姿勢にし、上を向いていたい場合は、少し枕を高くし、うつむき気味の姿勢にすると首への負担が減り、痛みを感じなくなっていきます。

痛みが強い時は、首枕やタオルを丸めて使うと、首へ直接刺激することになり首に負担がかかり痛みが強くなることがあるので控えた方が良いでしょう。

寝違えを起こさない寝方や枕の選び方

寝違えに対する考え方と治し方

寝違えは、寝ている最中や目覚めて起き上がるときに、首や首から肩にかけて現れる痛みです。通常は痛み止めなどを使って痛みの症状を抑える治療をしていきますが、細野クリニックでは、痛みを抑えるだけでなく、痛みの原因を取り除く治療を行なっていきます。

寝違えの痛みがある首の筋肉は、固く緊張した状態になっています。緊張している首を強い力で治療したり、マッサージのように痛みがある部位を直接刺激してしまうと、逆に痛みが強くなることがあります。そのため痛みがある部位は直接触らずに治療を始めていきます。

まず、首の筋肉を緊張させている指令を出しているのは脳になるので、脳から首を緊張させる指令を解除していきます。脳がリラックスする周波数の共鳴振動刺激で頭蓋骨を治療していくと、脳の緊張がとれていくため、首を緊張させる指令が解放され、体全体の筋肉の緊張も緩和していき、関節の可動域が改善していきます。

また、首が痛い時は、筋肉や関節で炎症が引き起こされているため、7つの頚椎の間にある関節の動きも悪くなっています。脳からの治療により、首を支える大きな筋肉の緊張が取れていくと、痛みで動かせなかった首が動き始め、動かしやすくなっていきます。さらに、頚椎間にある小さな関節を直接振動刺激で治療していくと、強い痛みを感じることなく頚椎がさらに動くようになり、首の本来の可動性が回復していくため、いろいろな角度に動かしても痛みを感じなくなります。

寝違えの痛みを引き起こす原因には、骨格アライメント異常があります。猫背になり、背中や腰が丸くなり首に負担のかかる状態です。そして、寝ている時の姿勢や寝相が悪く、日常生活の悪姿勢などの生活習慣が大きく関係しています。寝違えを繰り返し起こさないためには、首に緊張を引き起こしやすいデスクワークの悪姿勢や日常生活の動作を見直していくことも大切になります。

クリニックでは、骨格アライメント治療によって痛みの原因を治していくだけでなく、首に負担のかからない姿勢になり体の使い方を変えていく運動療法を行っていきます。また、オンラインサロンで行っているスイッチオンエクササイズにより習慣となっている体の使い方を変えていくと、骨格アライメント治療の効果を高めるだけでなく、再発を予防いくことが可能になります。

寝違えに対する考え方と治し方

細野クリニックの首痛と寝違えの治療

骨格アライメント異常の診断

細野クリニックでは、まず首痛の原因となる骨格アライメント異常を診断し治療を行っていきます。診断は骨格アライメントドックという専門的な検査が必要になります。

また、受診される前に治療について痛み外来の無料説明会を行なっております。詳しくはこちらをご覧ください。

骨格アライメントドック

レントゲン撮影の技術を用いて行う骨格アライメント異常の診断と骨格の可動性の診断を行います。

単純撮影とダイナミック撮影(透視撮影)を組み合わせることにより、外見や触診だけでは大まかにしかわからない、骨格アライメント異常(骨格配列の異常や損傷の程度)や骨格の可動性を詳細に診断することができます。

痛みを治す骨格アライメント治療

当院では、痛みの原因となる骨格アライメント異常を治療し、筋緊張を改善し、腰痛を治していきます。

骨格アライメント異常を治す治療であるPANセラピーは、医学的な共鳴振動刺激を用いて行います。医療機器によってコントロールされた非侵襲的な振動刺激による治療のため、振動刺激に再現性があり、安全に治療を行うことができます。治療により骨格アライメント異常が改善し筋緊張を低下していくと、骨格アライメントの隙間から末端の筋肉や組織へ分布していく神経の緊張と圧迫が改善していくため、痛みや痺れの症状が軽減し消失していきます。

骨格アライメント治療は、まず痛みを感じ体の緊張をコントロールしている脳から治療を始めます。振動刺激により脳の緊張がとれ始めると、体の筋緊張も取れていきます。腰を触っていないにもかかわらず、左右の股関節の可動域が改善され始めていきます。症状が起きている腰を直接治療するのではなく、脳から刺激を始め、筋緊張を改善し体全体の関節の可動域を整えていくことにより、首周囲の筋緊張が低減していき、首の痛みを改善していきます。

負担費用(自費治療)

◆ 9,460円/回・回数券(10回券):85,140円(消費税10%込)

PANセラピーによる痛み外来の治療をご希望の方には、痛み外来のコンセプトと治療内容をご理解頂くため、動画説明会(無料)へのご参加をお願いしております。痛み外来をご希望の方は、こちらの申し込みサイトにて、お名前・メールアドレスをご登録頂けますようお願い致します。

ご登録頂いたメールアドレス宛に、動画視聴についてのご連絡を1営業日以内に送らせて頂きます。

*痛み外来の対象年齢は、小学生以上となります。20歳以下の方は、動画視聴後の骨格アライメントドック検査には、保護者の方同伴でご来院頂けますようお願い致します。


医院名
細野クリニック
住所
東京都中央区京橋1-6-11 カンケン京橋ビル2F
TEL
03-3563-0577 (ご予約優先)
FAX
03-3563-0578
MAIL
info@hosono-clinic.com
診療科
皮膚科 内科 整形外科
院長
細野周作
提携病院
聖路加国際病院/東京医科歯科大学付属病院/虎ノ門病院/東京都済生会中央病院/井出デンタルクリニック/伊藤メディカルクリニック