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骨格アライメントドック
骨格アライメントドックとは
骨格アライメントドックは、レントゲンを用いて行う骨格配列(骨格アライメント)と骨格の可動性の診断です。
一般的に、整形外科でレントゲン撮影を行う際は、骨折や脱臼の検査に用いられ、骨格配列の検査だけで使用されることはありません。
当院の骨格アライメントドックでは、単純撮影とダイナミック撮影(透視撮影)を組み合わせることにより、骨格の配列異常や骨格可動性を詳細に診断することができます。
外見からだけの診断では、誤診が発生しやすいので注意が必要です。
骨格アライメント異常で何が起こるか
「骨格アライメント」という概念は、一般的な認知度はまだまだ低いかもしれません。
当院では、様々な不快な症状を認める方は、身体に本来備わる正常な機能が発揮されていない状態にあると考えており、このような患者様には必ず骨格アライメントに異常を認めます。
骨格アライメント異常と関係がある症状の例
首こり・肩こり・頸部痛・腰痛・四肢のしびれ
不定愁訴(頭痛・めまい・耳鳴り・全身倦怠感など、)
アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚の痒み
薬が効かない
例えば同じ薬を内服したり、外用薬を塗布した際には、治療効果には個人差があります。
医薬品は国から認可がおりる前に治験を行い治療効果の有意性を証明しておりますが、それでも薬の治療効果に個人差が出ます。
特に状態が悪く症状が重い方から「治療薬を内服しても外用しても症状が改善しない」という訴えをいただきます。
当院で数多く経験している疾患を例にお話しすると、「脊柱管狭窄症と診断され鎮痛効果の高い鎮痛薬を内服しても痛みが軽減しなかった」「アトピー性皮膚炎で強いかゆみを認める方に、強力なステロイド剤を外用や内服しても、かゆみ症状がほとんど改善しない」などがあります。
上記のような例では、、「重症であるため薬剤は効かなくても仕方がない」と考えられがちで、薬の内服や外用を自己判断でやめてしまう例も散見されます。
当院では、薬剤が期待される治療効果を発揮しない場合は、「薬が悪いのではなく、その薬の効果が発揮されない身体の状態が良くない」と考えています。
その状態に大きく関係しているのが骨格アライメントの異常であると考えています。実際に骨格アライメント異常を治療し症状が改善していくと、薬剤に期待される治療効果が現れはじめ、コントロールできなかった症状が大きく改善し、最終的には薬剤を使用せずに症状を認めない状態まで治癒した症例を当院では多数経験しています。
骨格アライメントドックの手順
骨格アライメントドックは、レントゲンを用いて行う骨格配列と骨格可動性の診断です。
大きく分けますと、レントゲン単純撮影とダイナミック撮影を行います。
単純撮影
単純撮影とはレントゲン撮影の中でも最も一般的な撮影方法です。
様々な診療科で用いられていますが、整形外科では一般的に骨折や脱臼の有無などを確認する為に用いられます。
骨格アライメントドックでは、単純撮影で頸椎4方向と骨盤2方向を撮影し、脊椎1つ1つの形や骨変形、関節の炎症度から、どの部分に大きな負担がかかっているかを診断します。
骨格アライメントドックでは、頸椎4方向、腰椎2方向の静止画を撮影します。
ダイナミック撮影
単純撮影とは異なり、骨格の動き(関節の可動性)を診断する検査で、頸椎の屈曲・伸展時や回旋時の可動性、腰椎の可動性さらに全脊椎の配列診断を行うことで側彎の有無も診断します。
※ダイナミック撮影は、頸椎側面、頸椎正面、腰椎正面の3方向から撮影します。
様々な不調和な症状を認める際は、骨格アライメント異常だけでなく関節可動性の低下を認めます。
可動性が改善すると、不快な症状が消失していくだけでなく、身体のパフォーマンスも改善します。以前よりも身体が容易に動くようになったり、疲れにくくなったり、できなかった動作ができるようになったりします。
Q&A
Q:似たような概念に「3D写真」がありますが、骨格アライメントドックは何が違うのでしょうか?
A:写真や3D写真などでも、ある程度は骨格の状態を類推することは可能ですが、その診断はの精度は骨格アライメントドックに及ぶことはありません。
Q:骨格を診断する為にレントゲン撮影を行う必要があるのでしょうか?
A:外見から予見できるご症状と実態が異なり、間違った施術を受けて症状を余計に悪化させてしまっている方を当院では多数確認しています。
正確に診断するためには、レントゲンを用いて骨格のアライメント(配列)や背骨の彎曲の状態を診断することが必要なのです。