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顎関節症の治療結果
かみしめ症候群のタイプ
体軸位置ずれ型
症例
50代前半、男性。
症状
顎関節症状として、左右顎の痛みと歯痛、かみしめを認め、
随伴症状として、頭痛や頸の痛み、右鼻閉塞感、腰痛を併発している。
頚部痛は就寝時も認め、強い疼痛のため眠れないときもあった。
提携歯科クリニックにてマウスピースを作成し歯痛は改善したが、顎や頚部痛が改善しないため紹介にて来院した。
経過
かみしめ症候群のタイプとして体軸位置ずれ型であり、症状も強く認め日常生活にも支障をきたしていたため、最初は週2回の頻度での来院を指示した。
治療5回を過ぎたころより頸の痛みと頭痛、腰痛が軽減し始め、痛みの症状も同じ部位で起こることが減り、左右で交互に症状が現れるようになっていった。そして、治療10回を過ぎたころおり治療頻度が減らしても症状が強く現れることが減るようになり、治療15回を過ぎたころより治療後に数日間、症状を気にしない日も出現するようになった。
骨格アライメントの変化に伴い、かみ合わせの位置が変化しはじめ(骨格アライメント異常の改善により本来の正しいかみ合わせの位置に治っていきます)、変化したかみ合わせに合うように、提携するかかりつけの歯科クリニックにて詰めものなど人工物の高さの調整を継続して行った。
右頸部から顎にかけての違和感も徐々に減り、合計25回の治療を経てほとんどの症状が消失するようになった。
治療前 平成29年5月
治療後 平成30年2月 治療27回後
頚部開口位正面のレントゲン写真を見ると、治療前後で頭部中心(鼻中隔)と第2頸椎(軸椎)の歯突起の位置関係が大幅に変化し、頸椎の真上に頭部中心が来ているのがわかります。頸椎の側屈や回旋も改善しています。
自覚症状としても日常生活に支障がなく体調が良い日が現れるようになるまで回復しただけでなく、骨格アライメント異常も大幅に改善した。