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治療プログラム
治療手順
当院の交通事故専門外来は、他の医療機関と同じようにレントゲン撮影を行いますが、通常の骨折を除外するだけでなく、骨格アライメント異常を診断することから始まります。(検査の詳細は、骨格アライメントドックのページをご確認ください。)
骨格アライメントドック
初診時、初めに行っていただくのはレントゲンを用いた「骨格アライメントドック」です。
交通事故でのメインの症状となる頸椎と腰椎を中心に単純レントゲン撮影を行い、骨格アライメント(配列)異常や頸椎の可動性を診断します。(禁忌の方を除く)
PANセラピー
医療機器によって安全に制御された微弱な振動刺激を用い、骨格のアライメント異常を正す治療です。統合医療の観点から、体全体の調和をとり、体に本来備わる機能を回復させ、辛い症状を取り去ることを治療の目的としています。
感染や出血のリスクがなく、手技だけによる施術と比較して、再現性に優れているため、効果だけではなく、安全性も高い治療です。
骨格アライメントドックの診断解析結果に基づき、できる限りお体に負担をかけない治療を行いますので、過度な痛みはございません。
交通事故による患者様の一例
患者様の概要
30代中盤 男性
平成28年11月某日、一般道を自転車で走行中、乗用車と衝突し受傷。
事故直後は自力で動ける状態であったが、帰宅後、右大腿部・左股関節・腰部に痛みが出現。
頸部から後背部にも放散するような痛みを認める。
診断および治療経過
頸椎捻挫、腰椎捻挫・左股関節捻挫・右大腿部挫傷を認める。
事故直後より歩行可能であったため、事故後は仕事をしながら週1回のペースでご通院いただいた。
治療開始から1、2ヶ月で、安定して症状は回復。この間に、左股関節捻挫・腰痛はほぼ消失した。
デスクワークで長い間同じ姿勢をとることが多かったため、軽いストレッチを行うなどの指導を行いながら、引き続き週1回程度、PANセラピーによる治療を行い、最後まで残っていた頸部の症状も、約5か月の治療を経て、違和感までほぼ消失した。
骨格アライメントドックによるダイナミック撮影結果
事故後は頸部の可動域が低下し、治療5か月後の状態と比較して、頸部の可動域が出ているのがお分かりになると思います。(治療前の0:09、0:16 と治療後の0:41 0:50 を比べていただくと良くわかります。)
レントゲン単純撮影による比較
治療前 | 治療後 |
画像を追加
平成28年11月 | 平成29年4月 | |
---|---|---|
C1/2 | 10° | 9° |
C2/3 | 10° | 10° |
C3/4 | 14° | 11° |
C4/5 | 14° | 13° |
C5/6 | 11° | 18° |
C6/7 | 6° | 24° |
上表は、屈曲時と伸展時の頸椎の動きを表しています。
ダイナミック撮影をご覧になっていただいても、頸椎の動きが変わったことは視覚てきにも明らかですが、頸椎の動きをより細かく分析すると、特に下部頸椎の動きに大きな変化が見られます。
通常、交通事故で頸椎捻挫(むちうち)になると、牽引治療、カラーをつける、患部をマッサージするなどの治療方法がとられますが、痛みが消失しても可動性が事故前よりも回復しないケースもみられます。
痛み症状の改善だけでなく、頸椎の可動性も大幅に回復した1つです。
よくある質問
Q:PANセラピーはどのような治療ですか?
A:PANセラピーは骨格アライメント異常を治す治療で、体の筋緊張を取り体全体のバランスを整えることができる治療です。交通事故によるむちうち、頸痛、腰痛、外傷性頸部症候群、耳鳴り・めまいなどに非常に効果的です。
Q:どのくらい受けたら治りますか?
A:外傷による怪我は、事故の程度により大きく個人差が発生します。そのため、ご症状によって、治療内容や治療回数に変動がありますが、週1回~2回の通院で、半年程度を目安にした頂きたいと考えています。 通常の治療では抵抗性があり、症状が改善しなかった患者様を回復に導いた実績もございます。
Q:診断書を書いてもらうことは可能ですか?
A:当院にご通院され始めてからの診断書をお出しできます。
Q:整形外科や整骨院の治療とはちがうのですか?
A:整形外科では、頸部の交通事故の疾患に、牽引・徒手療法が用いられます。
これらの手技は、動きが悪くなってしまった頸部を引っ張るので、多少の動きは出ますが、違和感が残るケースが多数確認されています。
湿布の処方や痛み止めの注射で、痛みを緩和することはできますが、原因を治療しているわけではないため、違和感が残りやすい問題があります。
接骨院でも、マッサージや電気治療で患部を施術しますが、レントゲン機器をはじめとする検査機器が無く、現在の症状の原因を明確にするには向いていません。